「ふるさと納税を利用したいけど、仕組みがよくわからない」「ふるさと納税を利用して水を返礼品として受けたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ふるさと納税で水を返礼品として受け取る方法について、以下の流れで解説します。
- ふるさと納税の制度と仕組みについて
- ふるさと納税を始める前の注意事項3つ
- ふるさと納税返礼品として水を取り扱う9つの自治体
この記事を読むことで、ふるさと納税の利用方法について知識が深まり、ご自身に最適な自治体に寄附したうえで、水を返礼品として受けられるようになります。
ぜひ、最後までご覧ください。
ふるさと納税の制度と仕組みについて
まずは、ふるさと納税の制度と仕組みについて以下の流れで紹介します。
- ふるさと納税を利用する方法
- ふるさと納税2つの税金控除とは
ふるさと納税とは、納税を通じて自由に自治体を応援できる制度です。寄附した金額に応じて、自治体からさまざまな返礼品を受け取れます。
ここから、ふるさと納税の制度と仕組みについて1つずつ確認していきましょう。
ふるさと納税を利用する方法
ふるさと納税を利用する流れは以下の通りです。5ステップで完了となります。
- 応援したい自治体を選択する
- 申し込み手続きをする
- 寄附する金額を支払う
- 証明書・返礼品が自宅に届く
- 税金の控除手続きをする
なお、返礼品は寄附申請から数日~数週間ほどで届くようです。
ただ、寄附が済んでいたとしても税金の控除手続きが期限内に済んでいない場合は、税金控除の対象外となりますので注意しましょう。
ふるさと納税2つの税金控除とは
上述したように、ふるさと納税を利用するだけでは税金控除を受けられません。
税金控除を受ける手続きには「確定申告」「ワンストップ特例制度」の2種類があります。各手続きの方法と特徴については、以下の表をご確認ください。
確定申告 | ワンストップ特例制度 | |
申請方法 | 年に1回、税務署へ寄附金受領証明書を確定申告書類とともに提出する | 寄附する際、各自治体に申請書および本人証明書類を提出する |
寄附の上限 | 上限がなく、複数の自治体へ寄附可能 | 1年間で5自治体まで寄附できる(同じ自治体に複数寄附をしても1自治体として計算される) |
税金控除 | 所得税からの還付 住民税からの控除 | 住民税から全額控除 住民税から減額 |
申請期限 | 寄附翌年の3月15日 | 寄附翌年の1月10日 |
「確定申告」と「ワンストップ特例制度」それぞれ税金控除の条件が異なりますので、申請をご検討中の方は注意して手続きを進めましょう。
ふるさと納税を始める前3つの注意事項
次に、ふるさと納税を自治体に申し込む前の注意事項を紹介します。内容は以下の3つです。
- 寄附上限金額は年収や家族構成によって決まる
- 税金控除は寄附しただけでは適用されない
- ふるさと納税の申込期限は12月31日まで
ふるさと納税を申し込む前に、一度確認しておきましょう。
寄附上限金額は年収や家族構成によって決まる
ふるさと納税で寄附できる金額の上限は、年収や家族構成によって決まります。なぜなら、ふるさと納税はご自身が納めた税金の一部が控除されて戻ってくるシステムだからです。
所得によって納める税金の金額が異なるように、ふるさと納税の控除金額も税金に比例して上限が確定します。
「ふるさと納税はお得だから、たくさん寄附するぞ」と考えている方は注意しましょう。
なお、控除限度額はふるさと納税を取り扱う各種サイトのシミュレーション機能で確認できますので、ぜひ利用してみてください。
税金控除は寄附しただけでは適用されない
ふるさと納税は寄附を申請しただけでは手続きが完了せず、年度末に確定申告をして税金控除を申請する必要があります。
加えて、適用条件を満たした方なら、確定申告の代わりに「ワンストップ特例制度」が利用できるのも押さえておきましょう。適用条件の詳細は以下の通りです。
- 確定申告が不要な給与所得者である
自営業の方や年収2,000万円を超える所得者、医療費控除等で確定申告が必要な場合は、確定申告で寄附金控除を申請する必要がある。 - 寄附先が年間5自治体以内である
同じ自治体に複数寄附をしても1自治体として計算される。 - 自治体に申請書を郵送する
1つの自治体に対して数回寄附した場合は、その回数だけ申請書を提出する。
ふるさと納税を寄附する際「申請書を希望する」の項目にチェックを入れると、自治体から申請書が届きます。
必要事項を記入して、2022年1月10日までに自治体へ申請書を送付しましょう。
ふるさと納税の申込期限は12月31日まで
税金控除をご検討中の方は、毎年12月31日までに寄附の申し込みを済ませましょう。なぜなら、所得税や住民税の還付・控除は、1月1日〜12月31日の間に寄附した金額に適用されるからです。
また、ワンストップ特例制度を利用する方は、2022年1月10日までに各自治体へ申請書を送付してください。
次の章からは、各地方の自治体について1つずつ紹介します。
北海道のふるさと納税返礼品のミネラルウォーターを取り扱う自治体
ここからは、北海道のふるさと納税返礼品でミネラルウォーターを取り扱っている自治体を紹介します。内容は以下の通りです。
- 北海道乙部町
- 北海道東川町
各自治体の特徴について、1つずつ説明していきます。
北海道乙部町
北海道南西部に位置する乙部町は、日本海と森林に囲まれた町です。「館の岬」や縁結びのや「縁桂」など、さまざまな絶景を堪能できる場所としても注目されています。
北海道乙部町のふるさと納税で受け取れる水返礼品「Gaivota」は、シリカの成分を豊富に含んでいることが特徴です。
珪藻土を含んだ地層でろ過され「美のミネラル」と注目されるシリカ水は、美容にも最適な天然水とされています。寄附金額11,000円で、2L×24本の返礼を受け取れます。
北海道東川町
北海道東川町は北海道の中央部に位置しており、都心部からの移住者が増えつつある町として人気があります。
また「写真文化首都宣言」を掲げており、写真を通じた街づくりが活発であることも有名です。
北海道東川町の返礼品として受け取れるミネラルウォーターは「大雪旭岳源水」です。加熱処理をしていない天然由来のミネラルウォーターをご自宅で楽しめます。
水そのものの味わいを失わない「無菌充填方式」を採用しており、加熱殺菌処理をせずに
汚れやウイルス、細菌などの成分を除去しています。
身体に優しいナチュラルミネラルウォーターをお探しの方におすすめです。500mL×48本を12,000円の寄附で取り扱われていますので、ぜひチェックしてみてください。
本州のふるさと納税の返礼品でミネラルウォーターを取り扱う自治体
本州における、ふるさと納税返礼品としてミネラルウォーターを取り扱っている自治体は以下の5つです。
- 群馬県利根郡片品村
- 長野県栄村
- 長野県上伊那郡箕輪町
- 山梨県山中湖村
- 静岡県伊豆の国市
順番に確認していきましょう。
群馬県利根郡片品村
群馬県利根郡片品村は、群馬県北東部に位置する関東唯一の特別豪雪地帯です。冬の時期には、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが盛んに行われています。
群馬県利根郡片品村で取り扱っているふるさと納税の返礼品は「尾瀬のおいしい水」です。尾瀬の郷片品湧水群から採水した天然水を使用しています。
大自然で育まれた天然水を、手を加えずにボトリングしているため、新鮮な水をご自宅でいただけるのです。賞味期限が2年と長く、災害に備えた備蓄水にも最適ですよ。
寄附金額9000円で3箱(2L×6本)、寄附金額10,000円3箱(500ml×24本)が展開されています。
長野県栄村
長野県栄村は長野県の北部にある、日本有数の豪雪地帯に属する村です。「にほんのさと100選」に選出される村にも認定さています。
長野県栄村の返礼品は「信越自然郷の天然水」であり、ミネラル成分が溶け込んだ湧水を使用しています。
非加熱処理・無菌充填方式で製造されているため、新鮮な味わいの天然水をいただけることがポイントです。寄附金額10,000円で、500ml×24本の返礼を受け取れます。
長野県上伊那郡箕輪町
長野県上伊那郡箕輪町は、長野県南部に位置する県内で最も人口が多い町です。
長野県上伊那郡箕輪町で取り扱われている返礼品は「養命水」です。中央アルプス・駒ヶ根高原の山麓の地下約150mからくみ上げた天然水となります。
非加熱のままボトリングされているため、まろやかで飲みやすい軟水であることが特徴です。
養命水は「日本茶インストラクター協会」から推奨されている天然水でもあり、おいしいお茶を楽しみたい方にも最適です。寄附金額5,000円で、2L×6本の返礼を受けられます。
山梨県山中湖村
山梨県山中湖村は、富士山の麓に位置する小さな村です。別荘やホテル、ペンションなどを多く構えているため、多くの観光客が訪れる場所でもあります。
山梨県山中湖村で返礼品として取り扱っている水は富士山麓の天然水です。富士山の標高およそ1,000mの位置から採水した天然水を使用しています。
すっきりとした飲み心地であり、ラベルレス仕様を推奨した環境にやさしい設計も特徴の1つです。13,000円の寄附金額で、500ml×96本の返礼を受けられます。
静岡県伊豆の国市
静岡県伊豆の国市は、伊豆半島北部に位置しています。山々に囲まれ、狩野川が流れる豊かな自然が特徴といえます。
静岡県伊豆の国市で取り扱っている返礼品は、市内の湧き水をその場でボトリングした新鮮なミネラルウォーターです。
国際的な安全基準であるISO22000を取り入れているため、赤ちゃんやペットも安心して飲める特徴があります。
軟水特有のまろやかな喉ごしで、飲みにくさを感じにくいのも嬉しいポイントですね。寄附金額9,000円以上で、2L×18本の返礼を受けられます。
四国・九州のふるさと納税の返礼品でミネラルウォーターを取り扱う自治体
次に、四国・九州地方の水をふるさと納税の返礼品として取り扱っている自治体を紹介します。内容は以下の通りです。
- 高知県高岡郡中土佐町
- 鹿児島県霧島市
ここから、各自治体の特徴について詳しく紹介します。
高知県高岡郡中土佐町
高知県高岡郡中土佐町は、高知県の中西部に位置する「カツオの一本釣り」が盛んな町です。自然と観光スポットが豊富です。
高知県高岡郡中土佐町では「四万十の純天然水」をふるさと納税の返礼品として取り扱っており、2014年にはモンドセレクションを受賞しています。
名水百選に選ばれた四万十川から採水した軟水は、まろやかでクセのない味わいが特徴です。飲用水はもちろん、料理にも最適な天然水となっています。
寄附金額5,000円以上で、2L×6本の返礼を受けられますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。
鹿児島県霧島市
鹿児島県霧島市は、温泉が多い観光地として人気であり、日本で初めて国立公園に指定された「霧島連山」の自然に恵まれた地域として知られています。
鹿児島県霧島市では「関平鉱泉水」が返礼品として取り扱われています。霧島山麓から湧き出す温泉水を利用しているため、シリカの含有量が多いのが特徴です。
美容と健康のための飲用水をお探しの方に最適であり、料理に使用すればマイルドな味わいを楽しめますよ。
寄附金額10,000円で、500ml×24本の返礼を受けられます。
ふるさと納税サイトのあれこれ
最後に、ふるさと納税サイトを利用するうえでよくある疑問について紹介します。内容は以下の通りです。
- ふるさと納税はどのサイトを利用するべきか?
- ふるさと納税サイトは何を重視して選べばいいのか?
- ふるさと納税はいくら分購入できるのか?
ここから、ふるさと納税サイトに関する疑問について1つずつ回答していきます。
ふるさと納税はどのサイトを利用するべきか?
2022年11月時点でおすすめのふるさと納税サイトは以下の6つです。
- ふるなび
- さとふる
- 楽天ふるさと納税
- ふるさとチョイス
- ふるさとプレミアム
- au payふるさと納税
返礼品を取り扱う自治体によっては、独自のサイトを開設している場合もあるようです。ご自身が欲しい返礼品や応援したい地域にあわせてサイトを選択しましょう。
ふるさと納税サイトは何を重視して選べばいいのか?
ふるさと納税サイトは、以下3つのポイントを重視して選びましょう。
- 受けられる返礼品の種類
- 還元されるポイントの種類
- キャンペーンの内容
ふるさと納税サイトによって取り扱う返礼品や受け取れるポイント、キャンペーンのラインナップが異なります。
サイト独自のポイントシステムを採用している場合もあるため、ご自身がよりお得に利用できるサイトはどれなのか確認して選ぶようにしましょう。
ふるさと納税はいくら分購入できるのか?
いくら分までふるさと納税を利用できるかは、各サイトのシミュレーターで計算して知ることができます。手続きを進める前に、1度シミュレーションしておくと良いでしょう。
また、購入できる最低金額は、ふるさと納税サイトや返礼品の種類によって異なります。最近では10,000円以下で受けられる返礼品を取り扱うサイトもあるようです。
ふるさと納税サイトからの購入をご検討中の方は、控除手続きを忘れないようにしましょう。
また、ふるさと納税の控除は個人住民税所得割の2割までという制限があるため、最低2,000円の自己負担が発生することも覚えておきましょう。
ふるさと納税で美味しい水を受け取ろう!
本記事では、ふるさと納税の仕組みや利用方法、水を返礼品とし取り扱う自治体についてご紹介しました。
ふるさと納税は、寄附した金額に応じて返礼品を受け取れる制度です。税金控除も適用されるため、お得に地域の特産品を楽しめる魅力もあります。
しかし、申請方法や申し込み期限、寄附金額の上限は、本記事で述べたように手続きの種類によって異なります。
ふるさと納税でミネラルウォーターの返礼を受ける予定の方は、ご自身の収入額や、家族構成を見直したうえで申請手続きを検討してみてはいかがでしょうか。申請する際は、申し込み期限にもご注意ください。
本記事の内容を参考にして、まずは応援したい自治体の比較検討から始めてみてはいかがでしょうか。