毎日の掃除で便利なアルカリ電解水ですが、実際にはどのようなものなのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、アルカリ電解水の特徴を紹介するとともに、メリットや使い方についても触れていきます。ぜひチェックしてみてください。
アルカリ電解水について
アルカリ電解水とは、強アルカリ性の洗浄液です。構成成分としては水100%でできているので体への負担も少なく、ペットや子供がいる家庭でも安心して使うことができます。
具体的な特徴を、以下に紹介していきます。
マイナスイオンの力で洗浄
![水](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/eab619fba24a1ea828eebee4f54a138f-3-1024x683.jpg)
アルカリ電解水は、マイナスイオンの力で汚れを落とします。微細なマイナスイオンが綺麗にしたい素材と汚れの間に入り込むことで、すっきりと汚れを落とせるのが大きな特徴です。
油汚れは浮かせて除去
![油汚れ](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/96ad11172fb3fd7e71d83dc79c01f7a3-1024x683.jpg)
アルカリ電解水はアルカリ性の性質を持っており、油汚れを落とすのに特化しています。ベタベタして落としにくい油汚れを細かく分解し、すっきりと落としやすい状態に導くことができるのです。そのため、キッチン周りの掃除などに適しています。
アルカリ電解水のメリット
![水2](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/820e769e7f9ae097d18d4656e94bd2aa-1024x594.jpg)
アルカリ電解水を使うメリットとしては、どのような点にあるのでしょうか。以下にポイントをまとめていきます。
酸性の汚れのケアに最適
![油](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/da82fdfc334fefb9900dd90ad3f6b5f6-1024x683.jpg)
アルカリ電解水はその性質上、酸性の汚れを分解するのに適しています。
酸性の汚れといえば、日常生活でなかなか落とすことができないキッチンの油汚れなど。また、食べこぼしや手垢・皮脂、血液や湯垢なども酸性の汚れです。
これらの汚れは総じて落としにくく、界面活性剤を使用した洗剤などを使って掃除をするのが基本です。しかしアルカリ電解水を使えば、水100%の安全性の高い洗浄剤で掃除ができます。
子供やペットがいても安心
![子供](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/3f89eb1ba21d133a8464d9435f6f3cdd-1024x656.jpg)
アルカリ電解水は水で構成された製品なので、体への負担が少ないのが大きなメリットです。赤ちゃんやペットのいる家庭では、強力な薬剤や洗剤を使用した掃除には抵抗があるという人もいるでしょう。
界面活性剤を使用した洗剤ほど体への負担が少ないので、小さい子供がいる家庭でも安心して使用できるのはアルカリ電解水の魅力なのです。
サッと拭き取ればOK
![タオル](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/dc43c43350466c926b4cd3c1307d277a-1024x771.jpg)
拭き掃除をする際、洗剤を使うとその洗浄力で汚れは落ちやすくなりますが、薬剤が残ってしまう心配があります。
また、重曹やセスキを使う方法もありますが、この場合も粉が残ることがあります。そうすると結局二度拭きをしなければならず、手間に感じることもあるでしょう。
アルカリ電解水では粉が残るわけでもなく、薬剤が残って不安になることもありません。基本的に拭いた後に乾いてしまえば掃除は完了。二度拭きの手間もないので、気づいた時に手軽にケアができます。
除菌もできる
![ナプキン](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/cf8e3810be8f9844c6ceb8759e6a1ef3-1024x576.jpg)
アルカリ電解水を利用することで除菌にも役立ちます。このご時世ですから、ウイルスのケアに力を入れたい人も多いでしょう。
除菌に使えるアルカリ性の値というのは、pH12〜pH13と言われています。
この数値のアルカリ電解水を使うことで、「O-157」や「サルモネラ菌」などの食中毒菌を除菌できます。
また、60秒でノロウイルスを不活性化させることもできるので、日常的にいろいろなところで役立てられるのです。
アルカリ電解水のおすすめの使い方
![水3](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/2b0352f25b502f222d3390c79473da4f-1024x564.jpg)
アルカリ電解水のメリットについて紹介してきましたが、実際にはどんな方法で使用すればいいのでしょうか。以下にまとめていきます。
掃除したい部分に直接吹きかける
![スプレーボトル](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/035f1237a4a6b14cf47b8d61e2924547-1024x683.jpg)
掃除の際には、平面であれば直接吹き付けて使うのがおすすめです。
汚れがひどいと感じる場所には、多めに吹き付けて5分ほど待ってみましょう。そのあと、お湯で絞ったふきんを使って温めながら拭き取ると、きれいになります。
布に染み込ませてから吹く
![タオル2](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/06695de5c09499b66bded70c51c5bc0c-1024x683.jpg)
掃除をする上では、アルカリ電解水を直接吹きかけることができないこともあるでしょう。そのような場合は、一度布に染み込ませてから拭くのがおすすめです。
例えば、液だれして欲しくない場所や、吹きかけるのに適していない目線より上の部分など。布に吹き付けて使用した方が、液の飛び散りもなく、安心です。
使い方としては簡単で、湿らせたふきんにアルカリ電解水を吹きかけるだけ。あとはそのまま水拭きの要領で拭き取りましょう。
電子レンジや冷蔵庫などの電化製品にも利用できますが、感電しないように一度電源を切ってから掃除をするなどの配慮が必要です。
アルカリ電解水を使っていけない場所
![注意点](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/f16908f78942e4f04be31c54816b9e3b-1024x683.jpg)
アルカリ電解水は便利なものではありますが、使用が推奨できないところもあります。
革製品やコーティング製品
![革製品](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/1c47713d6f0246d541aa3f36706cbf81-1024x625.png)
革製品に関しては、アルカリ性の液体をかけることでシミになってしまう場合があります。
また、コーティングが剥がれてしまう可能性もあるので、ニスやワックスを使用している床などにも使用を控えましょう。
クリアコーティングが施されている液晶モニターやメガネなども避けた方が良いでしょう。
貴金属やガラス
![ガラス](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/5a17e9d85a332901f4816fea739c415a-1024x764.jpg)
貴金属やガラスは、アルカリ性に反応しやすい性質を持っています。アルカリ電解水を吹きかけることで腐食してしまうこともあるので、十分注意してください。
また、ガラスもアルカリ性に弱い性質を持っているので、吹きかけは控えましょう。自動車の塗装面や、液晶画面にも使わないのが無難です。
アルカリ電解水を使う際の注意点
![注意点2](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/6b243c581f0d773da55d3041a619e6cc-1024x684.jpg)
アルカリ電解水を使用するのであれば、いくつか気をつけなければならないことがあります。大きな害があるというわけではありませんが、れっきとした洗浄液なので使い方には注意してください。
素手では使わない
![手指](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/7f3784c850518b5520e1a9b978a87dc4-1024x653.jpg)
アルカリ電解水は水でできている洗浄液ではありますが、そうはいっても掃除用品です。体への負担は少ないものの、油を落とす力が強いので、素手で使っていると手指の皮脂などを必要以上に落とし、乾燥しやすい状態になってしまうことも。
肌荒れが深刻化してしまうこともあるので、肌が敏感な人は特に注意しましょう。
またゴム手袋をして掃除をしたとしても、乾くまでは洗浄液の成分が残っているので、素手で触らないように気をつけましょう。
ゴーグルをつける
![ゴーグル](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/5ae10dd0e21788fc56c0d31e202ef5d7-1024x711.jpg)
アルカリ電解水と言っても洗浄液なので、目に入らないように気をつけなければなりません。デリケートな粘膜である目や口に入ると、体に思わぬ影響をもたらしてしまうことになります。
気をつけていても、万が一ということはあります。もし目や口に電解水が入ってしまった場合には、すぐに大量の水で洗い流しましょう。放置することでさらに悪影響へとつながってしまうこともあります。気づいた段階で、早急な処置をすることが大切です。
目線よりも上の場所に吹きかける際には、こぼれたり跳ね返ったアルカリ電解水が目や口に入ってしまうことがあります。上部に使用する場合には、布に吹き付けてから使う方法がおすすめです。
マスクをして使う
![マスク](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/87d7c4037b4e15bfd7a0a6aadd3d02bc-1024x683.jpg)
アルカリ電解水は、吹きかけることで空気中に広がります。口に入らないように気をつけていても、広がった電解水が口に入ってしまうこともあるので注意が必要です。
これを防ぐためには、マスクをするのがおすすめです。
マスクをすることで、物理的に口に電解水が触れたり入ったりしてしまうことを抑えることができます。
直射日光のあたる場所は避けて保管
![直射日光](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/145bbc6233ce334d1533bed7022a962d-1024x682.jpg)
アルカリ電解水を有効に使い続けていくためには、品質の管理も重要です。その上で気をつけなければならないのが直射日光です。
強い日差しの元に置いてしまうと、ボトルや中身が高温になります。アルカリ電解水の温度が上がると、中性化が進み、せっかくのアルカリ電解水の効果が薄れてしまうのです
アルカリ電解水を保管する場合には、直射日光を避けて保管をして、なるべく早めに使い切るのがベター。品質が劣化してしまわないうちに、どんどん使用していきましょう。
アルカリ電解水を活用して、上手に掃除をしましょう!
![水4](https://www.water-magazine.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/d8ff28ffc45722e7ef139e8e62d9e12b-1024x563.jpg)
今回は、アルカリ電解水について、その性質や使用上の注意点について紹介してきました。
アルカリ電解水は油汚れの除去に役立ちますが、目や口に入れないなど使用上の注意点もいくつかあります。
上手に使用していけば、キッチン周りをピカピカにするのに役立つ製品です。正しい使い方を心がけて、上手に掃除をしていきましょう!