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トップ水の知識普通に淹れないで!断然美味しい日本茶の淹れ方

普通に淹れないで!断然美味しい日本茶の淹れ方

普通に淹れないで!断然美味しい日本茶の淹れ方

慌ただしく過ぎていく日々の中で、ほっと一息つきたいとき。美味しい日本茶を飲んで、癒されたくなるときがありますよね。

また大切な人が家に来る日、おもてなしの心をもって、美味しい日本茶を淹れたくなるときもあると思います。

この記事では、美味しい日本茶を淹れるコツをご紹介します。
たった2つの工夫で、だれでも簡単にお家で美味しい日本茶を淹れて飲むことができます。

日本茶を淹れる前に、準備すること

日本茶に合う水

茶葉やお湯の量。注ぐときのお湯の温度。茶葉が開くのを待つ時間。

美味しい日本茶に仕上げるにはどれも大事ですが、一番を挙げるとしたら、やはり「日本茶に合う水」を使っているかどうかでしょう。

少し手間をかけて、日本茶を淹れる前に味や香りを引き立たせる水を準備する。
ちょっとしたそのひと手間が、あなたをより楽しいお茶の世界に導いてくれるでしょう。

水にこだわる理由

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルをどのくらい含むかによって、水の種類は大きく2つに分けられます。ミネラルが多い水を「硬水」、少ない水を「軟水」といいます。

日本茶に合う水は「軟水」と呼ばれる水です。ミネラルは日本茶の味の抽出を妨げる働きをします。
そのためミネラルが少ない「軟水」を使うと、日本茶の旨味や渋味、苦味をバランスよく出すことができます。

ミネラルウォーターを使うときは、ラベル表記を見てミネラルがどのくらい含まれているのか示す「硬度」を確かめましょう。

日本茶には1Lあたり30〜80mg程度の硬度の軟水が合うといわれています。日本産のミネラルウォーターは軟水が多いですが、外国産のものは硬水が多い傾向にあるため注意しましょう。

水道水を使って美味しいお茶を淹れる方法

水道水は煮沸する

日本の水道から出る水の多くは軟水ですが、日本茶に合う軟水だからといってそのまま使うのはやめましょう。

というのも、水道水には独特な臭みがついていることが多いからです。よく言われているカルキ臭だけでなく、水が通ってきた配管などのさまざまな臭いが混ざっているのです。

水道水をそのまま使うと、その独特な臭みによって日本茶の香りを損なう可能性があります。
水道水を使う場合は浄水器を用いるか、前の日の寝る前に汲みおいた水を朝沸騰させた後、さらに3〜5分煮沸しましょう。

手間が増えて面倒な方は、ウォーターサーバーやペットボトルのミネラルウォーターを使うことをおすすめします。

日本茶の種類別!美味しい淹れ方

茶葉の特徴を知る

良い水を使ってさえいればだれでも美味しい日本茶を淹れることができるかというと、そうではありません。茶葉の種類に合わせて淹れ方を変えましょう。

茶葉の種類ごとに味や香りが出やすい葉やお湯の量、お湯の温度、待ち時間が変わってきます。
茶葉独自の旨味や渋味、甘み、苦味などの味や香りを出すことができれば、より一層楽しむことができるでしょう。

いくつかの茶葉をピックアップして、それぞれに合う淹れ方をご紹介します。

バランスのとれた美味しさ!煎茶

美味しい煎茶の淹れ方

さわやかな香りと程よい旨味、渋味、甘み、苦味を楽しむことができる煎茶。
バランスのとれた味で、その飲みやすさから日本で一番飲まれている日本茶です。

一般的に、4月下旬から5月上旬にできた茶葉が年間を通して売られています。
茶葉が摘まれた時期によって、上級煎茶(上煎茶)と呼ばれる煎茶も存在します。

上級煎茶は早い時期に摘まれた煎茶で、旨味のもとであるアミノ酸を多く含んでいます。

美味しい煎茶の淹れ方

(用意するもの)

  • 湯のみ:人数分
  • 急須
  • お湯:80~90度(上級煎茶の場合は70度)
  • 茶葉:一人当たり2~3g(ティースプーン1杯)
  1. お湯を湯のみに注ぎます。
    こうすることでお湯の量を計ることと、湯のみを温めることができます。
  2. 急須に茶葉を入れます。
  3. 湯のみのお湯を急須にゆっくり注ぎ、1分待ちます。
    急須を揺すらず静かに待ちましょう。
  4. 湯のみに「まわしつぎ」をします。
    「まわしつぎ」とは、たとえば湯のみA、B、Cがあったとしたら、A→B→Cの順に淹れた後、今度はC→B→Aの順に淹れる方法です。量を小分けにして淹れましょう。こうすることで、均等な濃さで淹れることができます。
  5. 最後の一滴まで注ぎ切ります。
    同じ茶葉を使って二回、三回とお茶を出すことができますが、急須にお湯が残っていると、二回目、三回目のお茶が美味しくなくなってしまいます。
  6. 二回目、三回目は、お湯を入れてから30秒ほど待ちましょう。

さっぱりとした美味しさ!番茶とほうじ茶

熱々のほうじ茶は厚手の湯のみでいただく

苦味が少なく、味も香りもさっぱりとしている番茶やほうじ茶。
どちらもクセがなく、飲みやすい印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。

番茶は煎茶よりも遅い時期に摘まれたお茶で、若葉ではなく成長した葉が使われています。

ほうじ茶の「焙じ」とは、水分がなくなるまで熱するという意味です。煎茶や番茶が焙じられて、ほうじ茶になります。地域によっては、ほうじ茶も番茶と呼ぶところもあります。

美味しい番茶、ほうじ茶の淹れ方

(用意するもの)

  • 厚手の湯のみ:人数分
  • 大きめの急須
  • お湯:沸騰させたお湯
  • 茶葉:一人当たり3g(ティースプーン中盛り1杯)
  1. 急須に茶葉を入れます。
  2. 沸騰したお湯を、急須に直接注ぎ、30秒待ちます。
    急須を揺すらず静かに待ちましょう。
  3. 湯のみに「まわしつぎ」をします。
  4. 最後の一滴まで注ぎ切ります。
  5. 二回目、三回目は、お湯を入れてから30秒ほど待ちましょう。


旨味と甘味!玉露

小さめの湯のみが合う玉露

特徴的な香りを持ち、渋味が少なく、とろりとした甘味と旨味が際立つ玉露。
「お茶の王様」の名にふさわしく、少量を口に含んで香りと味を優雅に楽しむのがおすすめです。

玉露の葉は煎茶や番茶と異なり、太陽に当たらないように育てられます。
渋味のもとであるカテキンが増えるのを抑えるためです。それに伴い、旨味や甘みのもとであるテアニンを蓄えることができます。

美味しい玉露の淹れ方

(用意するもの)

  • 小さめの湯のみ:人数分
  • 急須
  • お湯:50~60度(適温になるまで、湯冷ましをを使って冷ましても良いです)
  • 茶葉:一人当たり3~5g(ティースプーン山盛り1杯)
  1. お湯を湯のみに注ぎます。
  2. 急須に茶葉を入れます。
  3. 湯のみのお湯を急須にゆっくり注ぎ、2分〜2分半待ちます。
    急須を揺すらず静かに待ちましょう。
  4. 湯のみに「まわしつぎ」をします。
  5. 最後の一滴まで注ぎ切ります。
  6. 二回目、三回目は、お湯を入れてから30秒ほど待ちましょう。

濃厚な味わい!抹茶

なめらかな抹茶

ふくよかな香りと、渋味の中に濃厚な旨味と甘味のある抹茶。茶筅を使って泡立てて、クリーミーな舌触りを楽しめます。

玉露と同じで太陽に当たらないように育てられるため、渋味成分カテキンが少なく、旨味成分のテアニンを豊富に含む日本茶に仕上がります。

抹茶といえば茶道のイメージが強く、流派や作法があり敷居が高い印象があるかもしれませんが、ご家庭で手軽に飲むことができるので、ぜひおためしください。

美味しい抹茶の淹れ方

(用意するもの)

  • お茶碗:人数分(内側がザラザラしている方がよく泡立ちます)茶筅
  • 茶こし
  • 布巾
  • お湯:お茶碗に入る量(お茶碗を温めたら、捨てます)
  • お湯:70mL、70~80度(適温になるまで、湯冷ましをを使って冷ましても良いです)
  • 抹茶:一人当たり2g(ティースプーン1杯)
  1. 抹茶を茶こしでふるい、ダマをなくしましょう。
  2. お湯をお茶碗に注いで、お茶碗を温めます。
  3. お茶碗のお湯を捨てて布巾で拭きます。水滴が残らないようにきれいに拭きましょう。
  4. お茶碗に抹茶を入れます。
  5. お湯をお茶碗に少量注ぎ、ダマにならないように茶筅で混ぜます。
  6. 残りのお湯を注いで混ぜます。はじめは小刻みに混ぜ、泡が立ってきたら大きな泡をつぶすように表面を整えましょう。

ティーバックを使って美味しい日本茶を淹れる方法

煎茶や番茶、ほうじ茶、玉露は、手軽なティーバックの形で売られているものがあります。ティーバックを使って出したお茶は、どれも同じだと思っていませんか。

ここでは、ティーバックを使ったときの美味しさを引き出す3つの工夫をご紹介します。

  1. お茶の種類に合わせたお湯の温度を守る
  2. お湯を入れてから20秒蓋をする
  3. 蓋を外して適当な濃さになったら、ティーバックを取り出す

1つ目は、お茶の種類に合わせたお湯の温度を守ることです。
煎茶は80〜90度、番茶やほうじ茶は熱々のお湯で淹れましょう。玉露は少し冷ましてから50〜60度で淹れると美味しく仕上がります。

2つ目は、お湯を入れてから20秒蓋をすることです。蒸らす時間を作ることで、お茶の成分が出やすくなります。

3つ目は、蓋を外して適当な濃さになったら、ティーバックを取り出すことです。渋味が出すぎてしまう前に、ティーバックを取り出しましょう。


味のちがいを楽しもう

ちょっとの工夫で、だれでも簡単に家で美味しい日本茶を淹れることができます。

まずは水にこだわること。それから日本茶の種類に合わせて淹れ方を変えることです。茶葉の特徴を知っておくと、もっと淹れやすくなるでしょう。

飲む人の好みに合わせて茶葉を選ぶのもよし。その日の気分で変えるのもよし。美味しい日本茶の時間はのどを潤すだけでなく、ほっと優しい癒しの空間を作ってくれることでしょう。

それぞれの茶葉の特徴をうまく引き出して、味のちがいを楽しんでみてください。


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